ハッピーエンドじゃないけれど。

キーンコーンカーンコーン...

「ごはんっごはんっ!」

私が1番元気な時間...お弁当の時間!!

「笑那うるさい」

「うるさ...」

なっちゃんとカナちゃんの言う事なんて気にしない!

「笑那、食堂に買いに行こー!」

「オッケー!今日はなに!?」

「からあげとポテト!!」

「がってんだ!!」

お弁当はあるけど、それとは別に食堂で調達する私と華琳。

結局、あの日泰ちゃんのことは言わなかった。

だけど、華琳の優しさに触れてなっちゃんより華琳といる方が居心地がいいと思う。

華琳はわかってくれる。

星野くんのことを気になって、過去が出てきてそれを受け止めてくれるのはなっちゃんじゃない。

なっちゃんには言おうとも思わない。

頭ごなしに否定されたら言えなくなるの、わかるでしょ?

なっちゃんのことは大事。

だからこそ余計言えない。なっちゃんに何を言われても星野くんのこと気になってるから。

華琳だけわかってくれたらいいの。

泰ちゃんのことだってだれにも言いたくない...。











「笑那!おれは笑那を守る騎士(ナイト)になるよ!!」

「ほんとっ!?...泰ちゃんはほんとに私を笑顔にする魔法を持ってるね!」

「そうかな?でも、それは笑那がいるからだよ」

「...うふふ。泰ちゃんだいすき!」

「おれも笑那のことだーいすき!」

...一生笑那のこと守るよ......!









「笑那?売り切れちゃうよ?」

「はっ!買う買う!!」

泰ちゃん、大好きだよ。

見守ってくれていますか?

私に気になる人ができて怒っていますか?

それとも...祝福してくれているかな?

「...泰ちゃん...」