-笑那side-
だだだだだだいじょうぶぜったいだいじょうぶ。
ああああああんなに練習したしたしたし、皆も文句言わずに付いてきてくれた。
きょ、きょ、今日の試合だってフツーにフツーにしてれば勝てる...!!
それに...、星野くんだって教えてくれた。
特にあの日、進展はなかったけど...。
「笑那」
「はぅあっ!!あ、なっちゃん!!」
「なに、緊張してんの?」
いつも通りに話しかけてくれるなっちゃんに安心する。
べつに喧嘩したわけでも、やましいことしたわけでもないんだけど、星野くんのことを否定しているなっちゃんの手前で、彼の話題は出せない。
「う、ん。少し...。」
「だーいじょうぶよ。負けたら負けたでそのとき!」
「うん...って負けたらとか不吉なこと言わないでぇ!!」
「あはは、そんだけ声だせたら十分!」
いつも、どおりだ...。
ほんとにいつも通り...。
「回って!3塁ストップ!」
「キャーーーー!やったあー!!!」
私たちのチームは私が思っていたよりも全然強くて準々決勝まで駒を進めた。
「お願いしまーすっ!」
一斉に礼をして、試合が始まる。
私は中学のころから変わらないショート。
.........中二の夏に退部届けを出したんだけど顧問の先生は受け取ってくれなかった。
「なっちゃん、セカンド来るよ!」
なっちゃんには言えてない秘密が私には一つある。
「華琳、タッチアウト!」
「笑那、ナイス!」
「ツーアウトだからね!」
「レフト!バックホーム!!」
懐かしいなぁ、この掛け声。
懐かしいなあ、華琳と中学のとき話したこと。
一番の友だちはなっちゃんって思ってる。
だけど一番心を許してるのは華琳かもしれないね...。
「や...っ!」
「やったあ!!!」
「優勝...!優勝だーーーーーー!!!」
私たち3年2組は3-2で勝利を収めた。
嬉しいはずなのに、きっと、私は笑ってなかった。
だだだだだだいじょうぶぜったいだいじょうぶ。
ああああああんなに練習したしたしたし、皆も文句言わずに付いてきてくれた。
きょ、きょ、今日の試合だってフツーにフツーにしてれば勝てる...!!
それに...、星野くんだって教えてくれた。
特にあの日、進展はなかったけど...。
「笑那」
「はぅあっ!!あ、なっちゃん!!」
「なに、緊張してんの?」
いつも通りに話しかけてくれるなっちゃんに安心する。
べつに喧嘩したわけでも、やましいことしたわけでもないんだけど、星野くんのことを否定しているなっちゃんの手前で、彼の話題は出せない。
「う、ん。少し...。」
「だーいじょうぶよ。負けたら負けたでそのとき!」
「うん...って負けたらとか不吉なこと言わないでぇ!!」
「あはは、そんだけ声だせたら十分!」
いつも、どおりだ...。
ほんとにいつも通り...。
「回って!3塁ストップ!」
「キャーーーー!やったあー!!!」
私たちのチームは私が思っていたよりも全然強くて準々決勝まで駒を進めた。
「お願いしまーすっ!」
一斉に礼をして、試合が始まる。
私は中学のころから変わらないショート。
.........中二の夏に退部届けを出したんだけど顧問の先生は受け取ってくれなかった。
「なっちゃん、セカンド来るよ!」
なっちゃんには言えてない秘密が私には一つある。
「華琳、タッチアウト!」
「笑那、ナイス!」
「ツーアウトだからね!」
「レフト!バックホーム!!」
懐かしいなぁ、この掛け声。
懐かしいなあ、華琳と中学のとき話したこと。
一番の友だちはなっちゃんって思ってる。
だけど一番心を許してるのは華琳かもしれないね...。
「や...っ!」
「やったあ!!!」
「優勝...!優勝だーーーーーー!!!」
私たち3年2組は3-2で勝利を収めた。
嬉しいはずなのに、きっと、私は笑ってなかった。

