あいつのことが...

学校が始まって2日目。まだまだ緊張している私。「美優、早く支度しなさい!」とお母さんが怒鳴ってきた。私は鏡の前に立ち化粧をするようになった。理由は一つしかない。青春するためだ。準備ができ家を出た。すると...え?「菊池くん!?」彼は振り向きもせず歩いた。菊池って私の家と近いんだ。 学校についた。高校での初めての授業がはじまった。「先生、教科書忘れました」これを言ったのは菊池くんだ。「初日からか?次からは忘れるなよ」先生が怒鳴りながらいった。「はい」菊池くんは真顔で答えた。菊池くんの横顔ってきれいだな...
「となりの桜田に見せてもらえ、桜田いいな?桜田!」え、私?「あ、はいっっっ!」私は菊池くんの横顔にみとれてぼーっとしていた。「ね、桜田さん?あのさ美優って呼んでもい?」はぁ!?何急に「い、い、いいよ」なんなのこのひと。「ありがとう美優」何この笑顔。おとそうとしてる?初日だよ?わかってる?でも心の隅の私はとても喜んでいたりしていた。