(よし、完璧だ)

次の日の朝、私はいつもより早起きをして、髪の毛をいじった。いつものバサバサ風ではなく、少しふわっとした髪型だ

(太陽くん、何か言ってくれるかな)

私はウキウキしながら家を出た。すると、太陽くんと南が家の前で待っている。

「おはよ〜光〜」

そう言われて彼らのもとに駆け寄ると、二人がびっくりした様子で私を見ている。

(やっぱり、変だよね…髪型…)

「可愛いじゃーん!光〜」

と、南はニコニコしながら私に抱きつく

「ねぇ、広瀬はどう思う?」

南が太陽くんに問いかける

「えーっと」

太陽くんが言いかけた途端に話は途切れた

「おはよ〜太陽〜」

ドスッと太陽くんに乗っかる男子。
谷村 春樹

「お前、朝からうるさいぞ!」

太陽くんは、嫌がるように谷村さんの腕をほどいた。

「いいのか〜太陽?彼女連れて来てやったのに」

(彼女…いるだ…)

なぜか私は胸が苦しかった。うつむいてると私の家の前に綺麗な女の子がいる

「愛梨、家まで来なくていいって言ったろー」

太陽くんは呆れた顔をしている

「だって、太陽と一緒に通いたかったから」

彼女はニコニコしながら太陽くんと喋っている。南と谷村さんはニヤニヤしながら見ている。

「じゃあ私たち行くねー」

そう南が言って、私たちはその場を去った。