近いようで遠い恋

「母さんただいまー」
太陽くんの家に入ると、私のママの靴がある。

(え…?何で、ママの靴があるんだろう)

太陽くんにおぶられてリビングに入ると、私のママが目を丸くして見ている

「母さん、さっきぶつかって足を怪我したみたいなんだ」

太陽くんがそう言うと、ママは立ち上がってそばに寄ってくる。

「光、大丈夫?」


ママにそう声をかけられたけど、私は太陽くんのお母さんと一緒にいることが不思議でたまらない。

すると太陽くんのお母さんも、私に駆け寄る。

でも、心配かけるのはやっぱり嫌だ。

「あの…そんなに対したことないんですけど、それより何でママがいるんです?」

私は一番疑問に思ったことを言った。

「どうしてって友達だからよーあらあらひどくやったわね〜」

ママに言われたことがイマイチよくわからなかったが、太陽くんのお母さんがしっかりと私の手当てをしてくれていた。