近いようで遠い恋

「あれ?君、クラス同じだよね?」

そう言われて、落ちたメガネをつけると

太陽くんが目の前にしゃがんでいる

(ど…どうしよう…私こんな人に心配かけてもらっちゃって申し訳ない…)

私はそう思い、とっさに立ち上がった

でも、足が痛くて思うように歩けない
フラフラと一歩踏み出したけど、ツライ

「もしかして、歩けない?」

歩けないけど、彼に心配させたくなかった…
「大丈夫だよ。歩けるから」

無理やり笑顔を作って、私は太陽くんの側を離れようとした。すると、

パシッ
手をスッと捕まれ、太陽くんはしゃがんだ。

「乗って、足、大丈夫じゃないでしょ」

(気づかれちゃった…でもさすがにおんぶは…)

「ほんと気にしないで」

そう言ったけど、彼に早く乗ってと言われ、彼の背中に乗った。

(もう最悪…こんなかっこ悪いことありえないよ…)

ずっとそんなことを考えてると、家の前まで来ていた。

「あの…私ここが家なんでもう大丈夫です」

すると、太陽くんは驚いたように私に話した。

「え!俺の家君の家の真ん前じゃん!」

「え…」
(確か朝、引っ越し屋さん来てたかも)

「じゃあ手当てするから母さん呼ぶよ」

またまた強引な彼に私は連れていかれた