『この棒を取った人の勝ち。 そしたら、誰が勝ったかわかるでしょ』 『おお!』 『すごーい! かしこーい!』 圭介は呆れながらも優しく微笑み、 また同じ場所に座り直した。 そこでふと咲夢梨が気づく。 『あれ……? 隼人と瑠璃は……?』 『ああ、二人ならあの木の下で 話しているのを見たぞ』 『……まだあそこにいたんだ……』 目を向けると、 珍しく隼人が優しい顔をしている。 咲夢梨はその顔を見て、 微かに驚きに目を見張った。