『おお、咲夢梨! これもなかなかに面白いぞ!』 『え? どれどれ?』 なんの悩みもなく過ごせる、 咲夢梨のことを羨ましく思いながら。 隼人の横顔を盗み見ていた。 それはただ感情なしに見つめているわけではなくーー恋情という名の元でだった。 けれど幼い瑠璃はその名を知らず、 胸が痛いのを疑問に思っていた……。