(あの子は桔梗の幼い頃の姿なんですね……) 心の奥に空いていた空虚な穴に、 ストンと何かが落ちていく。 記憶をなくす前から知り合いだったことに、 これといった驚きはなかった。 心のどこかで わかっていたからかもしれない。 【私たち】は、互いを知っているーーと。