いつか・・・きっと

キーンコーンカーンコーン


ガラガラ


有希音は勢いよく教室の前の扉を開けた。



『ギリギリ間に合ったー』



教室中に響き渡る大きな声で有希音は叫んだ。


周りの生徒からはこっちを白い目でみている。



なんでみられてるのと不思議に思いながら自分の席に向かった。




「有希音はまたギリギリかー」


窓側の後ろの席から女の子の声が聞こえた。


『真季、おはよー』


この子は友達の真季。


高校に入って席が前後だったのでそこから喋るようになってだんだん仲良くなった。




今では親友と呼べる仲だ。