ーーーガチャーーー
私は屋上へ入る扉を開けた。
『サボる場所って屋上しかないのに』
転校生ここじゃないのかなと思いながら屋上に背を向け戻ろうとしたとき
「あっ、来た。」
私の上の方から声が聞こえた
転校生はドアの上にあるスペースにひょこっと頭を出してこっちを見ていた。
『ここにいたんだ。教室戻らないと怒られるよ』
私は当たり前のことを言ったのに転校生はお腹を抱えて笑った
「アハハハハ、お前委員長みたいなことゆうな」
『もう知らない』
すごく腹が立ち屋上から出て行こうとしたとき
「おい、待てよ」
とすぐ後ろで声がしたと思ったら私の右腕を掴まれた。
「ちょっと上がってみてみろよ」
無理やり手を引かれて上に連れて行った。
上がって顔を上げるとそこには雲ひとつない青一色が空一面に広がっていた。
『うわぁ………』
思わず声が漏れた
「すごいだろ?」
「この景色が好きでよく前の学校でも抜け出して屋上に来てたんだ」
『あんたって結構ロマンチストなんだね』
