「ごめん」
彼が呟いたのは、たったの3文字
…や、ごめんって……
予想してたシチュエーションとはあまりにも違っていたので、拍子抜けしてしまった
まぁでも、彼が決めたことだ
なにも言うつもりはない
「短かったけど、ありがとう」
とだけ言うと、彼は背負っていたスクールバックをかけ直し、踊り場から離れた
『去る者追わず』がモットーの私は、彼を追いかけるような無謀な事はしない
ただ、1度も振り返ることのなかった彼の背を見つめていた
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