35センチの恋






本当に最低だ。



俺が子どもすぎたせいで

何も悪くないももりに

こんなことまで 言わせて 泣かせて

傷付けた。



なのに ももりは



「 … 私のこと嫌いになっちゃった?」



なんて 心配そうに 俺の顔を覗き込む。



愛おしくて 愛おしくて

たまらない。




「 嫌いになんてなれるわけない。」




よかった と言って 微笑むももりが

あまりにも可愛くて

力いっぱい 抱きしめた。