35センチの恋






… っ?!!




振り返ると ももりが大粒の涙を

ボロボロ流している。




「 えっ!ももり?!」



「 今日ね 稜くんといれて

すごく楽しかったの。

私 こんなだから 浮かれちゃって

なにか稜くんを怒らせるようなこと

しちゃったんだよね?」



泣きながら 必死に話すももり。




「 ほんとにごめんなさ… 」




その言葉を遮るように

ももりを優しく抱きしめる。



「 怒ってないよ。ごめん。

俺の方こそ ほんっとにごめん。」