35センチの恋






「 今日は ありがとう。

とっても楽しかったよ!」




気づけば ももりの家の前に着いていた。



「 おう。じゃ。」




そんなそっけない言葉を返し

その場を去ろうとする。



ももりに笑いかけてあげることが

できない俺は 本当に子どもだ。



好きな子が 他の男といることに

嫉妬して 一人で拗ねてるだけ。



カッコ悪いな俺。



俺ってこんなんだったっけ… 。



すると 後ろから 鼻をすする音が聞こえた。