35センチの恋






「 じゃあ 俺ら そろそろ行くんで。」




そう言うなり 稜くんは

再び私の手をとり 歩き出す。




「 もも。また家行くからな!」




投げキッスをしながら

大きな声で叫ぶ 宗ちゃんに

大きく手を振る。




その間にも どんどん進んで行く 稜くん。


何だか 不機嫌?


怒ってるような…