35センチの恋






「 ねぇ 稜くん!たこ焼き!

あ!わたがし!焼きそば!

カキ氷もあるよ!」



「 はいはい。ちょっと

落ち着こうな。

何から食べたい?」




はしゃぎまくる 私の頭を

子どもをなだめるように

ぽんぽんしながら 話す。




「 じゃあ わたがしがいい!」



「ん。買ってくるから ここで待ってな。」





大人しく ここで待ってることにした。





稜くんが 離れてすぐ

向こうの方から 聞き覚えのある

声が聞こえてくる。