35センチの恋






昨日は 3年生の先輩だった。




放課後ーーーー。





わざわざ 1年生の 教室まで 来てくれた先輩。

話があると言われ

先輩のあとをついていく。





まだ肌寒い 屋上。



俯いて 一向に顔を上げない先輩に

声をかけてみる。




「… 先輩?」




ビクッと肩を震わす先輩は

何故か緊張しているみたい。





「 あの!… えっと…

黄瀬さんと ずっと話してみたくて! 」




「 私のこと 知ってくださってたんですね。

ふふっ。嬉しいなぁ。」




自分のことを知ってくれていることに

少し驚いたけど 嬉しくて

先輩に笑顔を向けると

急に 真っ赤な顔になる 先輩。




「 ??? 」




ハテナでいっぱいの私の頭。




「 ///っ! あぁ ごめん。ほんとすごい破壊力。」




破壊力?なんだろう。