「 …泳がねーの?」



沈黙を破ったのは 稜くんだった。



うっ… 言いづらいなぁ。


泳げないなんて 恥ずかしい。



「 えっと… その… 」



稜くんが不思議そうな顔をしている。




「 あのね。私泳げないの… 。」




すると ふっと わらって 立ち上がる。




「 そっか。じゃあ

浮き輪持って 一緒に行くか?」




え… 。

バカにされるんじゃないかって

思ってたから 驚いた。



「 うん!」



とても元気の良いお返事。