35センチの恋






んんっ … よく寝た。



大きなあくびをしながら目を開けると



「 おはよ。」



優しい声でそう言った 稜くん。


…に もたれかかっている 私。



車内を見渡すと誰もいない。



「 わぁ!ご、ごめん!

重いのに 疲れたよね!

それに私がもたれかかってたせいで

行けなかったんだよね… 」



恥ずかしさと 申し訳なさでいっぱいなる。




「 気にしなくていい。

俺もさっきまで寝てたし。」




なんて言いながら 必死に

あくびを抑えてる 稜くんはきっと

私のために嘘をついてくれてる。



ほんと優しい人だなぁ。




2人で車を降り みんなのところへ向かう。