35センチの恋






「 凪ちゃん。帰る前に

お手洗い 行ってくるね。」




帰り支度を終えて お手洗いに

向かった。




「 ももりちゃーん!!」



振り返らずとも この高いテンションで

誰だかすぐにわかる。




「 横山くん。久しぶりだね。」



「 ほんとだよー。全然会えなかったね。」



寂しかったよ〜 って言う

横山くんは ちょっぴり可愛い。




「 久しぶり。」



久しぶりに聞くこの声。



「あ… 稜くん 久しぶり。」



あのときから 1度も話せてなかったから

少し心配だったけど

稜くんは 何事もなかったかのように

接してくれたので 安心した。