35センチの恋






得意げに笑う女。3年の女か。



「 お前みたいな そういうことでしか

男を落とせない女

死んでも無理だわ。失せろ。」



自分でも驚くぐらい 低い声で言った。




「 な、なによ このガキ!

あんたなんか ただの飾りなんだから!」



キッと睨み 走って行く。




” 飾り ” か… 。





今日はサボろう。

保健室へ向かった。




保健室のドアを開けた瞬間

微かに 桃の香りがした気がした。



ベッドを見ると 端のベッドで

先に 誰かが寝ていた。