35センチの恋






「 なんだか熱っぽくて…

保健室行ってくるね。」




「 無理しない方がいいからね。

そうしな!送ってく。」




凪ちゃんは そう言ってくれたけど

授業に遅れそうだったので

気持ちだけありがたく受け取って

1人で 保健室へ向かった。





廊下を歩いていると 空き教室から

女の子の声が聞こえた。




「 好きだからに決まってるじゃない。」




… ???




そーっと教室を覗いてみると その女の子が

稜くんと キスしていた。



えっ…



ズキンッ



なんだろう モヤモヤする。




謎のモヤモヤを 抱えたまま

足早に教室を後にした。