35センチの恋






そんなとき 2人で行動することになった。




まずいと思ったが

このチャンスを逃すはずがない。




少しでも 俺を知ってほしい。




ただそれだけのつもりだった。




あんなことするつもりじゃなかった。




ももりが振り返り 俺の名前を呼ぶ。



見つめ合うと 潤んだ綺麗な瞳に

吸い込まれそうになった。




俺の理性は 限界だった。



キスするだけしといて

忘れてくれ だなんて

都合がよすぎる。




ほんと 最低だ。





それに 俺の 一方通行だってことぐらい

わかってたのに

ももりの 困った顔をみると

現実を突きつけられる。



胸が苦しい。