35センチの恋






窓の外を見ながら はしゃぐ

私を じっと見つめている彼に

私は気づかなかった。





「 すごいね!稜くん!」




そう言って 振り返ると

稜くんは 私を見ていた。





「 ももり。」





そう呟く 稜くんは

すごく愛おしいものを見るような目で

私を見つめる。





目を離せず 固まっていると

唇に柔らかい 感触。




「 んっ… ーー。」





何が起こってるの。




私 キス… されてる… ?




頭が真っ白になる。