「 怖いのか?こっちくるか?」 それに気づいた 稜くんが 優しく声をかけてくれる。 でも 動けない。 「 そっちいく。」 ゆっくり立ち上がり 隣に座ってくれた。 それだけで すごく 安心する。 気づけば 稜くんの服の裾を 掴んでいた。 「 もう 大丈夫だから 景色見てみな。」 稜くんに 言われ顔を上げてみると すごく広い 綺麗な海が見えた。 わぁ… 素敵。 海が キラキラしてる。 怖さなんて知らないうちに なくなってた。