「 湯川くん どうする? ここで待ってよっか。」 「 稜人でいい。いこう。どこがいい?」 そう言って 手を引かれる。 「 じゃあ 稜くんね。 観覧車乗りたいの!いい?」 「 当たり前だ。」 稜くんは 口数は少ないけど 優しいのはわかる。 そういえば 女嫌いって 聞いてたけど 大丈夫なのかな。 観覧車に着くなり 並んでいた 女の子たちが騒ぎだす。 「 あの人 かっこよくない?!」 「やばーい!声かける?」 「 隣の子 彼女かな? 勝ち目ないっしょ。」 様々な声が飛び交う。