35センチの恋






「 あー!ももりちゃん!」




この前 購買で 初めて話した

横山くんが すぐ隣の席から

手を振っている。





「あ!横山くん!と … 」





あれ… 名前なんだっけ。





「 湯川… 。湯川稜人。

まだ 言ってなかったな。」




私の心を読んでいるかのように

自己紹介してくれた。




「 湯川くんね。私は 黄瀬ももり。」



「 ん。覚えとく。」





この声のトーン 落ちつくなぁ…

なんて思っていると




「 俺らも混ぜてよ。」




横山くんたちが 同じテーブルに来た。