「 え!あ、違うの違うの!

背高いのいいなぁと思って。」




ふわっと微笑んで そう言う。




?!っ/// 可愛すぎるだろ… 。



ほんとダメだ。




まだ会って2回目だっていうのに

彼女のことが気になって仕方がない。




どうも 彼女の雰囲気に 弱いみたいだ。




周りを幸せにするオーラ。



誰からも好かれるであろう人柄。



こんなに純粋な人間がいたのか

とさえ思ってしまう。





すると 隣にいた男が

こいつに近づくなと 言わんばかりに

俺たちを睨む。




もしかして 彼氏か?



こないだ一緒に帰ってたやつだよな。




まぁ 彼氏の1人や2人

いてもおかしくないよな。




少しショックを受けている 自分がいた。




その男は 彼女の手をとり

教室へと帰って行く。




くそっ… 。名前も聞けなかった。



それ以前に 彼氏がいるんじゃ

近づくことだって 難しい。




俺たちに ぶんぶんと手を振りながら

引っ張られていく 彼女に

小さく手を振った。




引き止めることなんて出来なくて

ただ見ていることしか出来なかった。