35センチの恋






side 稜人



* * *



昼休み。




和磨は パンを買いに

購買へ行った。



和磨は 俺の親友。



親友っていっても ただの腐れ縁だけど。



小学校から ずっと同じクラスで

気づけばあいつと 一緒にいた。



俺が 唯一 気を許せる友達。



ただ俺とは真逆のタイプで

見た目はチャラいし

女が大好きだ。




それでも一緒にいるのは

それだけ 和磨がいいやつってことだ。