35センチの恋






「 ふふっ。みんな りたのこと見てるよ。 」




やっぱり弟がこんなにモテると

姉の私も 誇らしいもので

嬉しくなって 言ってみた。





すると



「 は?ももりもじゃん。」




なんてわけのわからないことを

言ってくる。





私は 人見知りはしないから

友達はたくさんいる。




でも人に騒がれるほどの容姿ではない。

むしろ良く言って 中の下。





りたは昔から私にすごく甘い。

超がつくほどの過保護だ。




だからきっと私が傷付かないように

言ってくれたんだね。




「 もう。優しいね!りたは。」




そんな 優しくて大好きな りたに抱きつく。




「 はぁ… はいはい。
わかったから。いくよー。」




何故かため息をつき 軽くあしらわれながら
教室に向かった。