「 ふふっ。みんな りたのこと見てるよ。 」
やっぱり弟がこんなにモテると
姉の私も 誇らしいもので
嬉しくなって 言ってみた。
すると
「 は?ももりもじゃん。」
なんてわけのわからないことを
言ってくる。
私は 人見知りはしないから
友達はたくさんいる。
でも人に騒がれるほどの容姿ではない。
むしろ良く言って 中の下。
りたは昔から私にすごく甘い。
超がつくほどの過保護だ。
だからきっと私が傷付かないように
言ってくれたんだね。
「 もう。優しいね!りたは。」
そんな 優しくて大好きな りたに抱きつく。
「 はぁ… はいはい。
わかったから。いくよー。」
何故かため息をつき 軽くあしらわれながら
教室に向かった。
