「 りたってば そんなにお腹
すいてたの?」
手を引かれながら 聞いてみる。
「 あんな チャラそうなやつに
騙されんなよ。
お前ほんと危なっかしいんだから。」
あれ?お腹がすいて機嫌が悪かった
わけじゃなかったんだ。
りたはいっつもこうだ。
いっつもこうやって 心配してくれる。
だから 私の周りには 良い人ばっかりなの。
ほんと頼りになる 弟。
もしかしたらほんとは
お兄ちゃんなのかもね。
過保護過ぎるけど
優しくて いつも私を想ってくれてる
りたが 本当に大好き。
世界にたった1人の 双子。
