35センチの恋






「 りたってば そんなにお腹

すいてたの?」




手を引かれながら 聞いてみる。




「 あんな チャラそうなやつに

騙されんなよ。

お前ほんと危なっかしいんだから。」




あれ?お腹がすいて機嫌が悪かった

わけじゃなかったんだ。





りたはいっつもこうだ。



いっつもこうやって 心配してくれる。



だから 私の周りには 良い人ばっかりなの。



ほんと頼りになる 弟。



もしかしたらほんとは

お兄ちゃんなのかもね。



過保護過ぎるけど

優しくて いつも私を想ってくれてる

りたが 本当に大好き。



世界にたった1人の 双子。