35センチの恋






入学してから 私がずっと

気になっていたこと。




それは 朝 廊下がすごく賑やかなこと。




いつも女の子たちが キャーキャーいって

騒いでいる。




これといって特に興味はなかったけど

これだけ騒がしいと やっぱり

少し気になる。




席について 大きなあくびをしている

凪ちゃんに 聞いて見た。




「 ねぇ なんだか廊下 騒がしくない?」



「 あぁ 冷血王子よ。

王子が登校してくるといっつもこう。」





冷血王子…?





「 どうせ ももりのことだから

知らないんでしょ。」



「はい…」



凪沙様には なんでもお見通しだ。




凪ちゃんが 呆れた様子で話し始める。