私は頭が良い方ではなく、だからと言って勉強を頑張る方でもなかった。

やんちゃをしていたかって言われるとそうでもなく真面目で物静かな方だった。

中学で仲良かった友達と同じ高校を選び一緒に塾に行き、受験をし一緒に受かって、中学を卒業した。

ピンポーン

「おはよーう!」

私は毎日のように友達の家に迎えに行った。

「おはよ!」

玄関から出て来て挨拶をした彼女の名前は
朝比奈 えり

小学校から同じだったが話す機会がなく中学でかなり仲良くなったのがきっかけだった。

「朝ごはん食べたん?」

自転車を2人でこぎながら新しい制服をまとい朝ごはんの話をする。

「食べたけど、気持ち悪い」

「なに食べたんー!」

なんて、何気ない会話をし、駅まで向かい駅から電車に乗り、15分ゆられる。

朝は満員で座れる日は少なかった。