健太といった旅行の写真がたくさんアルバムにはってあった。

「あー。これは、記念日の時」

「これは私が行きたかったところ。」

一つ一つの写真にしっかりと思い出がきざまれていた。

「 ただいまー。」

8時を過ぎたころに健太が帰ってきた。

「お帰りー!」

健太が手を洗っているうちに冷めているオムライスをレンジで温める。

「以外と早かったやんー!」

「急いで帰ってきたから」

健太は私に笑顔を向ける。

料理が温まり、一緒に食べる。

今日1日の出来事。
一番面白かったこと。
ショックだったこと。

2人で笑いあって、賑やかに食べるご飯が好きで幸せだと感じる時間だった。

ソファーに置かれているアルバムに健太は目を向ける。

「なに?アルバム見てたん?」

「そう!懐かしいなぁと思って」

「へー。優陽がアルバム見るなんて珍しいやん」

健太と付き合うまで私はアルバムを開けるのは好きじゃない方だった。