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幼稚園からずっと一緒に
帰っていたのに6年生に上がる頃、
なぜか急に帰らなくなってしまった。
他にも同じ方面の女の子はいたから一人で帰るようなことはなかった。
でもなぜか、りょうくんと一緒に帰っていた頃より楽しいとは思わなかった。
りょうくんがほかの人と帰っているのを見つけると、
(りょうくんの隣は私なのに…)
と、いつも思っていた。
思う度にとっても胸が痛かった。
張り裂けそうなくらい痛かった。
その時に気付いた。
この胸の痛みは【恋】なんだって…
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帰るのはすごいの楽しみだけど…
やっぱり好きな人ってだけあって、緊張するなぁ…
(( うーん、ちょっとな ))
その言葉が私の頭をよぎった。
ちょっとってなんだろ?気になるなぁ…
ギューーーッ『おっはよーーーん♡』
『うわっ!』
『何その反応www』
後ろから勢いよく抱きついてきたポニーテールが似合う少し色黒の女の子。
【東野 あいり】
少し強引でマイペースだかとっても頼れる優しい私の幼なじみで私の心友。
そしてあいりの同じクラス。
『おまえもギリギリだなw
てか、どんだけりおんが好きなんだよ。』
『りょうくんはだまってなさい!
りおんが可愛すぎるから悪いの〜♡♡
ね!りおん?♡♡』
もちろん、あいりもりょうくんと
幼馴染みです。
でもあいりは小学校1年生の時に引っ越してしまったけど、お互い電話で連絡は取り合っていた。
そしてあいりは中学2年生の時にこっちに戻ってきた。
あいりは私に抱きついたまま離さず、ずっとりょうくんと話していた。
毎朝のこれは、もうやめて欲しいと正直思っているのは内緒ですww
抱きつく方をやめて欲しいって事ですよ?
りょうくんと話すのがダメってことじゃないですからね?
『ほら、チャイムなるよ?
早く席戻らないと遅刻になっちゃうよ?』
『ほんとだな』
『うーん。離れたくないけど仕方ない…またねあとでね!りおん!』
いつも通りの毎日がまた始まるんだ。
でも今日はちょっと特別かな?
だって、りょうくんと帰れるから!
