「でも、自分の人生です! 山瀬さんが楽しいと思える人生じゃなかったら意味がないじゃないですか!」
「あっ……」
「後悔しない道を、山瀬さん自身の手で切り開いていきましょう!」
歯を出して笑えば山瀬さんは何か言いたげに口を開く。
でも迷った様に視線を逸らした。
「……なーんて……過去も乗り越えていない私が言える言葉じゃないですけどね!」
「……ミサキさん……」
「ごめんなさい偉そうな事言っちゃって……」
「そ、そんな……」
山瀬さんは首を横に振ってくれる。
だけど、その後に続く言葉が怖くて話を変える様に紙袋を差し出した。
「あ、そうだ! これ山瀬さんに……」
「え? 何ですか?」
「えっと……太巻きです」
「太巻き??」
山瀬さんは紙袋から透明のパックを取り出した。
そこには輪切りにした巻き寿司が入っている。
「山瀬さんに食べて欲しくて作ってきました」
「み、ミサキさんが作ってくれたんですか!? 俺の為に!?」
「は、はい」
大きな声が静かな丘へと響いていく。
最初は驚いたが、すぐに恥ずかしさに変わっていった。
「あっ……」
「後悔しない道を、山瀬さん自身の手で切り開いていきましょう!」
歯を出して笑えば山瀬さんは何か言いたげに口を開く。
でも迷った様に視線を逸らした。
「……なーんて……過去も乗り越えていない私が言える言葉じゃないですけどね!」
「……ミサキさん……」
「ごめんなさい偉そうな事言っちゃって……」
「そ、そんな……」
山瀬さんは首を横に振ってくれる。
だけど、その後に続く言葉が怖くて話を変える様に紙袋を差し出した。
「あ、そうだ! これ山瀬さんに……」
「え? 何ですか?」
「えっと……太巻きです」
「太巻き??」
山瀬さんは紙袋から透明のパックを取り出した。
そこには輪切りにした巻き寿司が入っている。
「山瀬さんに食べて欲しくて作ってきました」
「み、ミサキさんが作ってくれたんですか!? 俺の為に!?」
「は、はい」
大きな声が静かな丘へと響いていく。
最初は驚いたが、すぐに恥ずかしさに変わっていった。


