「……彼と一緒にいる時に、彼の中学時代の友人と偶然会ったんです」
「……はい」
「……そこで分かったんです。彼が私に告白してくれたのは……賭けに負けた罰ゲームだって……」
「そ……そんなっ……!!」
愕然とする山瀬さんを見て自嘲気味に笑った。
「馬鹿みたいですよね……1人で本気になって……。
騙されてたなんて思ってもなくて……」
「ミサキさ……」
「そこから……恋をするのが怖くなったんです。
もう傷つきたくない……何が本当で嘘かなんて分からない……だから……」
声が掠れて上手く言葉が発せない。
それでも山瀬さんは黙ったまま聞いてくれる。
「……もう信じないって決めたんです。
山瀬さんだからとかじゃなくて……もう誰も……信じられないんです……。
また嘘だったらと思うと……私……」
言いたい事が纏まらない。
涙が邪魔をして上手く声が出せない。
辛くて苦しくて。
でも……忘れられない。
溢れ出す涙と一緒に、全てが洗い流せればいいのに。
「……はい」
「……そこで分かったんです。彼が私に告白してくれたのは……賭けに負けた罰ゲームだって……」
「そ……そんなっ……!!」
愕然とする山瀬さんを見て自嘲気味に笑った。
「馬鹿みたいですよね……1人で本気になって……。
騙されてたなんて思ってもなくて……」
「ミサキさ……」
「そこから……恋をするのが怖くなったんです。
もう傷つきたくない……何が本当で嘘かなんて分からない……だから……」
声が掠れて上手く言葉が発せない。
それでも山瀬さんは黙ったまま聞いてくれる。
「……もう信じないって決めたんです。
山瀬さんだからとかじゃなくて……もう誰も……信じられないんです……。
また嘘だったらと思うと……私……」
言いたい事が纏まらない。
涙が邪魔をして上手く声が出せない。
辛くて苦しくて。
でも……忘れられない。
溢れ出す涙と一緒に、全てが洗い流せればいいのに。


