守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~

唇が離れたと同時に体もゆっくりと離れていく。
それでも近い距離の為、恥ずかしさを堪えていれば彼の真剣な眼差しが向けられる。


「俺が君を守る。
だから……俺の隣で笑っていて」


また誰かを好きになるなんて思ってもいなかった。
恋なんて、って。
ずっと思っていた。

だけど。
山瀨さんに出逢って私は変わった。

ううん。
山瀨さんが変えてくれたんだ。


「……はい。
山瀨さんの隣にいさせてください!」


過去は過去。
今は今。

私がこの先一緒に歩いて行きたいのは……。
山瀨さんだから。

貴方の隣で笑いたい。