守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~

「……さらりと流してくださいよ。これでも……いっぱいいっぱい何ですから」

「ミサキさん……」


熱くなった顔を隠すように俯く。

山瀨さんがどんな顔をしているか。
どんなことを想っているのか。

何も分からない。
気になるけれど、怖くて前が向けない。

だけど。
このまま逃げたら……前と変わってないって認めてしまうことになる。

変わりたいと願い続けてきた。
変わったと信じたい。

だから。


「私は山瀨さんが好き。大好きです」


恥ずかしい気持ちを抑えて顔を上げた。
真っ直ぐな想いと一緒に。