守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~

チーフがいなくなったことで静まり返る部屋。
私も山瀨さんも口を開こうとはしない。


「……」

「……」


気まずいのに、何故この部屋を出ようとはしないのだろうか。
私も、山瀨さんも。

その答えはきっと……。
もう分かっているはずだ。


「……山瀨さん私……」

「ミサキさん」


言葉を遮ると山瀨さんは私の体を引き寄せた。
お風呂上がりで熱気が伴う彼の体。
そこからドキドキと脈打つ鼓動の音が顔を赤めさせていく。


「あのっ……」

「すみません、俺……その嫉妬して……」

「嫉妬……?」


山瀨さんの弱々しい声が耳元で囁かれていく。