「俺だって……」
「え……」
小さく呟かれた言葉が聞き取れず、首を傾げれば山瀨さんは何かを決意したように口を開いた。
「俺だって……一歩も引くつもりありません。
例えチーフが相手であろうと……ミサキさんを諦めません」
熱い瞳が私を捕らえて放さない。
視線を逸らそうとしてもそれが出来ないくらいに混乱していた。
掴まれた腕は痛くは無いのに、優しい力なのに。
異常なくらいに熱くなっている。
「あ、あの……」
言葉が見つからずに視線だけを山瀨さんに向ける。
それと同時に山瀨さんは驚いたように目を見開いた。
「す、すみません! 俺……咄嗟にミサキさんの腕掴んじゃって……」
そんな些細なことで謝るくらい、山瀨さんは心の綺麗な人。
知っていたはずなのに改めて分かると胸が温かくなった。
「え……」
小さく呟かれた言葉が聞き取れず、首を傾げれば山瀨さんは何かを決意したように口を開いた。
「俺だって……一歩も引くつもりありません。
例えチーフが相手であろうと……ミサキさんを諦めません」
熱い瞳が私を捕らえて放さない。
視線を逸らそうとしてもそれが出来ないくらいに混乱していた。
掴まれた腕は痛くは無いのに、優しい力なのに。
異常なくらいに熱くなっている。
「あ、あの……」
言葉が見つからずに視線だけを山瀨さんに向ける。
それと同時に山瀨さんは驚いたように目を見開いた。
「す、すみません! 俺……咄嗟にミサキさんの腕掴んじゃって……」
そんな些細なことで謝るくらい、山瀨さんは心の綺麗な人。
知っていたはずなのに改めて分かると胸が温かくなった。


