さっき大将が一緒に寝ればいい、なんてとんでもない事を言ったせいか変に意識してしまう。
足音が止まりすぐ近くに山瀬さんが立っていると気配で分かった。
「ミサキさん?」
固まった様に動かなくなる私を心配してか山瀬さんの声が少し哀しそうだ。
それでも振り返れずにいれば大将が『ふ~ん』と楽しげに笑ったのが分かった。
「お前もやるな~」
「えっ?」
大将が声を掛けたのは私ではないらしい。
私の後ろ、どうやら山瀬さんに向けた言葉の様だ。
当の山瀬さんも意味が分からず戸惑った様な声を出している。
「別に何でもねぇよ。さ! 早く寝ろよ!」
「はぁ……おやすみなさい。行きましょうかミサキさん」
「え? あー……はい……」
山瀬さんの顔を見る事なく頷くが思う様に体が動かない。
そんな私を面白そうに見ているのが大将だ。
そして何を思ったのかいきなり私を突き飛ばした。
「え!?」
予想外な事で耐えきれず、そのまま後ろ向きに体が傾く。
倒れる!
そう思い目を瞑ったが背中に温もりを感じ恐る恐る目を開いた。
足音が止まりすぐ近くに山瀬さんが立っていると気配で分かった。
「ミサキさん?」
固まった様に動かなくなる私を心配してか山瀬さんの声が少し哀しそうだ。
それでも振り返れずにいれば大将が『ふ~ん』と楽しげに笑ったのが分かった。
「お前もやるな~」
「えっ?」
大将が声を掛けたのは私ではないらしい。
私の後ろ、どうやら山瀬さんに向けた言葉の様だ。
当の山瀬さんも意味が分からず戸惑った様な声を出している。
「別に何でもねぇよ。さ! 早く寝ろよ!」
「はぁ……おやすみなさい。行きましょうかミサキさん」
「え? あー……はい……」
山瀬さんの顔を見る事なく頷くが思う様に体が動かない。
そんな私を面白そうに見ているのが大将だ。
そして何を思ったのかいきなり私を突き飛ばした。
「え!?」
予想外な事で耐えきれず、そのまま後ろ向きに体が傾く。
倒れる!
そう思い目を瞑ったが背中に温もりを感じ恐る恐る目を開いた。


