「……純粋って……褒められてる気がしないですけど……。
まあ……今まで通り、ミサキさんって呼びます……」
少し哀しそうな顔で笑う山瀬さん。
今までと同じ呼び方なのに、胸の奥に痛みが走った気がした。
「……分かりました」
でも、その理由が分からなくて目を伏せる様にして山瀬さんから視線を逸らした。
「……かれ、かれ……ん……」
山瀬さんは隣で小さな声で何かを呟いていた。
耳を澄ませば私の名前だという事が分かる。
真っ赤な顔で何度も繰り返し名前を呼ぼうとしている。
その光景にさっきまでの胸の痛みがなくなっていった。
『ふふっ』と笑みを零して山瀬さんを見つめた。
それを不思議に思ったのか山瀬さんは視線を私に向けた。
「いつか……名前で呼んでくださいね?」
「っ~……カワウソ……」
「なっ!? それはずるい……」
カワウソ=可愛い。
私たちだけしか分からないその言葉。
だからこそ余計に恥ずかしくなってくる。
例え、からかわれているとしても。
まあ……今まで通り、ミサキさんって呼びます……」
少し哀しそうな顔で笑う山瀬さん。
今までと同じ呼び方なのに、胸の奥に痛みが走った気がした。
「……分かりました」
でも、その理由が分からなくて目を伏せる様にして山瀬さんから視線を逸らした。
「……かれ、かれ……ん……」
山瀬さんは隣で小さな声で何かを呟いていた。
耳を澄ませば私の名前だという事が分かる。
真っ赤な顔で何度も繰り返し名前を呼ぼうとしている。
その光景にさっきまでの胸の痛みがなくなっていった。
『ふふっ』と笑みを零して山瀬さんを見つめた。
それを不思議に思ったのか山瀬さんは視線を私に向けた。
「いつか……名前で呼んでくださいね?」
「っ~……カワウソ……」
「なっ!? それはずるい……」
カワウソ=可愛い。
私たちだけしか分からないその言葉。
だからこそ余計に恥ずかしくなってくる。
例え、からかわれているとしても。


