「……はい、信じます……。私も踏み出してみます」
もう過去に囚われたりなんかしない。
山瀬さんが先に踏み出そうとしているみたいに……。
私も未来を見ていきたい。
過去ばかり気にして誰も信じなかった自分とは決別したい。
その想いを胸に山瀬さんを見つめた。
山瀬さんは私の言っている事の意味が分かったみたいだ。
大きく開かれた瞳が徐々に優しく細まっていく。
「……はい、一緒に踏み出しましょう」
伸ばされた手に躊躇う事無く自分の手を重ねた。
触れ合うだけで胸の奥が音を立てる。
そんな不思議な想いに委ねていれば、『ひゅ~ひゅ~』と冷やかす声が店へと響き渡った。
「頑張れよ! 山瀬くん!」
「海咲ちゃんのハートを射止めろよ~!」
騒がしくなるほど私と山瀬さんの顔は紅く染まっていく。
もう過去に囚われたりなんかしない。
山瀬さんが先に踏み出そうとしているみたいに……。
私も未来を見ていきたい。
過去ばかり気にして誰も信じなかった自分とは決別したい。
その想いを胸に山瀬さんを見つめた。
山瀬さんは私の言っている事の意味が分かったみたいだ。
大きく開かれた瞳が徐々に優しく細まっていく。
「……はい、一緒に踏み出しましょう」
伸ばされた手に躊躇う事無く自分の手を重ねた。
触れ合うだけで胸の奥が音を立てる。
そんな不思議な想いに委ねていれば、『ひゅ~ひゅ~』と冷やかす声が店へと響き渡った。
「頑張れよ! 山瀬くん!」
「海咲ちゃんのハートを射止めろよ~!」
騒がしくなるほど私と山瀬さんの顔は紅く染まっていく。


