お皿を洗い終え、店へと戻ればタイミングよく大将が扉から入ってきた。
「お帰りなさい、大将」
「……おう、出てくれてたか。ありがとうな海咲」
大将は笑顔を浮かべていたが、いつもの豪快なあの笑顔とは程遠かった。
無理して笑っているのが分かり、尋ねようとすれば大将の視線はカウンターに座っていた山瀬さんへと向けられた。
「……山瀬さんもすみません、せっかくの機会を潰してしまって……。
今日の代金は結構ですから!」
「い、いえ、そんな! 楽しかったから大丈夫です! それに次のデートの予約も出来ましたし」
照れ臭そうに笑う山瀬さんに私まで顔が熱くなっていく。
サラリとそんな事が言えるなんて、やっぱり山瀬さんは凄い。
「そうか、そうか! じゃあその時は海咲の休みを調整するからな!」
「あ、ありがとうございます!」
すっかりと仲が良さそうな大将と山瀬さんを見ながら笑みを浮かべる。
すると、それに割り込む様にチーフが口を挟む。
「そんな事より大将、どうしたんすか? 様子がおかしいっすけど」
「……ああ、実はな……バイト2人にさっき偶然会ったんだが……辞めるって言って来てな」
「……なるほど、でもどうせ来てなかったから一緒じゃないっすか。来ても足手纏いだし」
チーフの言う事は尤もだが……。
人手不足には変わりはない。
「お帰りなさい、大将」
「……おう、出てくれてたか。ありがとうな海咲」
大将は笑顔を浮かべていたが、いつもの豪快なあの笑顔とは程遠かった。
無理して笑っているのが分かり、尋ねようとすれば大将の視線はカウンターに座っていた山瀬さんへと向けられた。
「……山瀬さんもすみません、せっかくの機会を潰してしまって……。
今日の代金は結構ですから!」
「い、いえ、そんな! 楽しかったから大丈夫です! それに次のデートの予約も出来ましたし」
照れ臭そうに笑う山瀬さんに私まで顔が熱くなっていく。
サラリとそんな事が言えるなんて、やっぱり山瀬さんは凄い。
「そうか、そうか! じゃあその時は海咲の休みを調整するからな!」
「あ、ありがとうございます!」
すっかりと仲が良さそうな大将と山瀬さんを見ながら笑みを浮かべる。
すると、それに割り込む様にチーフが口を挟む。
「そんな事より大将、どうしたんすか? 様子がおかしいっすけど」
「……ああ、実はな……バイト2人にさっき偶然会ったんだが……辞めるって言って来てな」
「……なるほど、でもどうせ来てなかったから一緒じゃないっすか。来ても足手纏いだし」
チーフの言う事は尤もだが……。
人手不足には変わりはない。


