「証拠みせてみーー!!

 ちゅーとか!!!」


そうだそうだ!と ワアワア騒ぐ、一同。


「あーもう!仕方ないなあ!」


紘さん?何をする気です…?

溜息をつき、此方に向かって来る紘さん。


ほんとに、ちゅ、ちゅー、するのかな…。


わたわたしてる私の耳元で、紘さんが

“ 1分ちかく、我慢して ”

と囁いた。

私はこくん、と一度頷いた。


そして、紘さんは

私の耳に ふうっ、と息を吹き掛けた。

耳がぞわっとした。