私が消えても世界は廻る。 ~人間刈りVS救世主~

『まぁ!信じられないわよぉ!』

紫織は、いい加減辞めてほしかった。

スマートフォンをゴミ箱に捨てようとしたが、躊躇する。

まだクラスのグループには入っていないため、千弦姫こと紫織の事は知らない。

まさか、自分達の書き込んだ愚痴が、本人に聞かれているなんて、思ってもみないだろう。

クラスメイト曰く、紫織は世界1この世に要らない人間だそうだ。

ー私が消えても、この世界はきっと変わらず廻るんだ。