私が消えても世界は廻る。 ~人間刈りVS救世主~

「クゥーン。」

紫織は振り向いた。
そこには、痩せ細った子犬が鳴いていた。

「可哀想に…………」

仕方がないんじゃない?
ほっときなさいよ。

すると紫織はさっきのポーチから、1つのお菓子を取り出した。

よーく見てみると、それは、駄菓子屋で売っているような乾燥したお肉。30円くらいのね。

「さあ、お食べ。」