私が消えても世界は廻る。 ~人間刈りVS救世主~

紫織は2冊の本をポケットから出したエコバックに詰めて帰った。

は!
いけない!

私は慌てて紫織のあとを追いかけて行った。

廊下には私と紫織しか歩いていなくて、とても静かだった。

ピタリ。

え?
何?

紫織が歩く足を止めて、後ろを振り向いた。

まずい!
見つかる。